2025/08/29 20:00
こんにちは、愛鯉家チャンネルです。
今日はうちで販売している丹頂昭和のご紹介。
いやー、なかなか良い丹頂昭和ですよね。丹は綺麗な丸ではないですが鉢一杯に広がってて、墨もボツボツと出始めてて、超将来有望だなーって思います。この子は所謂「墨待ち」の状態ですね。
墨待ちってなんですか、そもそも墨がボツボツと出始めるって、ここから模様が変わることあるんですかと思ったそこのあなた、聞いて驚け鯉の模様は変わります。それも場合によっては短期間で劇的に。以前にも一度昭和の墨の変化についてブログで取り上げましたが、→https://airika.base.shop/blog/2025/08/22/182316
こっちは墨が薄くなっちゃったよ、のパターンですね。でも逆もまた然りで、春先にお迎えした昭和が夏場の高水温を経て秋口にぐっと墨が締まって全然別の鯉みたいになっちゃう、っていうのを自分は何度も経験してきました。
その経験則から言わせてもらうとですね、この鯉は高確率で今以上に墨が出てきます。しかも良い場所に。
この丹頂をパッと見た時、頭から背びれにかけて墨が入ってなく、がっつり白地が見えていると思います。ちょっと模様が寂しいなと思うポイントですよね。ただその白地、よく目を凝らしてご覧ください。灰色の薄い墨が出ているのが見えませんか?
これは影墨と言って、白地の下に墨が隠れてる状態なんですよね。この状態の墨は大体の確立で表面に浮き出てきます。まあたまにそのまま白地の下に隠れていっちゃうこともあるんですけど……。でもそうはならないんじゃないかなって思う理由があって、この子の手鰭を見てください。ここにも墨が入ってますよね。上からだと分かりづらいんですが右手鰭の墨がとくに濃くて、その範囲は手鰭の付け根にまで及んでいます。
この手鰭の付け根っていうのがポイントで、この場所に墨が出ていることを元黒と言います。
元黒を持った昭和は墨がよく"動く"傾向にあります。故にこの子の墨もこれからどんどん出てくるんじゃないかなー、という予想。まあ結局生き物のことなんで、実際どうなるかっていうのは分からないんですけど。
ちなみにこの元黒っていうのは墨ものの鯉を見る上でかなり重要視されるポイントで、自分なんかは鯉の変化を楽しみたい人間ですから絶対元黒があるのを選びます。ただ玄人の中には逆に元黒がない方が良いという方もいて、理由としては大きくなってくると元黒がない方がより体の墨がはっきりしてくる傾向にあるんだとか。
良い鯉の条件っていうのも一概に言えず、結局は人それぞれなんだなーって思いますね。
とそんな今後どう変化するか分からないこちらの丹頂昭和、正直自分で変化を楽しみたくはあるんですが、泣く泣く売りに出してます。
欲しい方は是非。
皆さん、よき錦鯉ライフを!