2025/09/24 18:00

こんにちは、愛鯉家チャンネルです。

まだまだ残暑が厳しいですがみなさんの愛鯉はいかがお過ごしでしょうか。
今はまだ日中暑いですがもうじき気温が下がってくるとそれに伴って水温も下がってきまして、急激な温度の変化には滅法弱い鯉ですから中には体調を崩しちゃう子なんてのも出てくるかと思います。
具体的には体がふらついたり、目がくぼんだり、体全体が充血したり、お腹が膨らんできたり、白いぽつぽつとした点が出てきたり、etc...中でもよくあるのが立鱗。体の一部が赤くなってその部分の鱗が立つっていう症状が結構よくあります。これはエロモナス菌に犯された鯉によく見られる症状で、放っておくと立鱗が全身に広がり最終的に松ぼっくりみたいな見た目になることから松かさ病と呼ばれます。この状態では正直助かる見込みは少ないのでそうなる前に対処が必要です。

まず前提としてこのエロモナス菌っていうのはどんな水の中にもいる所謂常在菌です。
それがなにかの拍子に鯉の免疫が下がった時に鯉の体内に入り込んでいろいろ悪さをしてしまう訳ですね。
つまり大事なのはまず鯉の免疫を落とさないこと。その為には日々の水質管理が欠かせません。
小まめな水替え、定期的な濾材の洗浄、また池or水槽の水を水流を作って全体的に動かして、所謂死に水を作らないということも大事です。
これは持論なんですけど水が悪くなりさえしなければ鯉が体調を崩すってことは絶対ないって思ってます。
誰しも一度は愛鯉を病気で星にしちゃった経験あると思うんですけど、大体水替えをサボっちゃったり餌をあげすぎて水が濁ったのがキッカケだったりしませんか?
そうならないようにまずいの一番に大切なのは小まめな水替えでもって水を悪くしないこと。これは予防の為にもそうですが鯉が病気を発症した後においても大事なことです。

ポイント①小まめな水替えで病気を予防しよう!

ただ気を付けていたところでどうしても病気になっちゃう子っていうのは出てくるものです。その時に大事なのはまず慌てないこと。
ネットで「松かさ病 治療」とかで検索するとエルバージュ、パフラジン、観パラD、等の薬を使った治療法が出てきますがあくまでこれは最終手段と思ってください。隔離槽に入れて強力な薬入れて、とかやるとよくあるパターンとしてその隔離槽内の水が悪化して病気がいつまで経っても治らない、或いは悪化するっていうのがあります。
さっきから何回も言ってますけど病気の子を見つけた時まず真っ先にしなきゃいけないのは水替えです。その後塩を入れ、水温が下がる時期であればヒーターを入れて加温。これで様子見をしましょう。自分の感覚ですが体の一部の鱗が立ってるとかであればこの状態で1週間もすれば治ります。

ポイント②鯉が病気したらまずは塩を入れろ

それでも病気が治りません、となったらここで隔離槽の登場です。病魚を取り出し薬で集中治療を施します。先程も言いましたが松かさの治療にはエルバージュ、パフラジン、観パラDなどが有用と言われています。塩浴と併用して用量通り薬を添加しましょう。
ただ、鱗の一部が立ってる程度であればこれらの薬を使えばほとんど治りますが、体全体の鱗が立った時は正直これらの薬をもってしても治療は厳しいです。自分もその状態から完治に至った経験はありません。いろいろ試してはいるんですが……。それでもできうる限りのことをしてあげるっていうのが生き物を飼うものの責務だと思ってます。水替えと薬の添加をし続ければ復活する場合もあるという話も聞きます。最後まで諦めずに面倒を見てあげましょうね。

ポイント③薬浴は最終手段

以上がが自分の経験則からくる松かさ病の対処方です。この病気には自分も大分苦しめられてきましたし、今も苦しんでます。今まで完全に鱗が開ききった鯉に色々(エプソムソルト、リバースゴールドリキッド、グリーンFゴールドの薬餌、etc...)試してきたんですが、これを使えば絶対治るっていう方法は見つからず、やはり大事なのは鱗が開ききる前に早期発見することなのかなと思います。
病気が増えるこの時期、いつにも増して鯉を愛でることが大事ですね。

皆さん、よき錦鯉ライフを!