2025/09/01 20:00
こんにちは、愛鯉家チャンネルです。
前二回に渡って品評会とはどういう場か?そこではどんな鯉が評価されるか?についてお話してきましたが、今回は、じゃあ自分の飼っている鯉をいざ品評会に出そうとなった時、その鯉をどう管理していけばいいかざっくり解説していきます。まずそもそもなんですが鯉の質と体型は、餌やりと水質管理によってある程度コントロールできます。鯉の餌と一口に言っても種類が色々あって、増体用だったり色揚げだったり健康管理用だったり。その餌をどう配合して、どのタイミングで、どの位の量やるかにっていうのが愛鯉家の腕の見せ所なわけですけど、それによって鯉の仕上がりが変わってくるわけです。
といってもまあどれくらい綺麗になるかっていうのは最終的にはその鯉の持って生まれたものに左右される部分は大きくて。良い鯉を作るってよりかはそのポテンシャルを最大限に引き出してあげる、っていうニュアンスの方が近い気がします。
なのでまず重要なのは鯉選び。選ぶ基準は前回お話しましたけど、それに併せて将来どう良くなるか?そのポテンシャルを予想することも大事です。
で、夏場に自分の家に良い鯉をお迎えしてきました、と。仮にこの子を11月頭に開催される品評会に出品することを目指す場合のスケジュールをざっくり解説していきたいと思います。
まず8月頭。今年はとにかく暑かったですね。この暑い時期に鯉をお迎えして、しっかり水合わせして、塩も入れて合流させました、と。基本ですがそこから3日間は餌切りをして、我が家では餌のあげ始めは「咲光り育成R」をあげています。健康管理用の餌ですね。餌食いに問題がないことを確認したらそこに咲ひかり色揚げを徐々に混ぜます。餌やりの頻度は、始めは朝一日一回。そこからフードタイマーを使って徐々に回数を増やして、お盆の頃には一日4回あげてました。
ここでまず色揚げの餌をやる前に増体をあげて、夏場の間に体を大きくさせるのが一般的なんですが、うちはそんなに鯉を大きくできる設備がないので増体はあげてません。
で、8月後半になってきたらこの咲光り育成Rと咲光り色揚げに「咲光り朱雀」を徐々に混ぜていきます。これは咲光り色揚げよりも色揚げ成分が強い、特急色揚げと呼ばれる餌ですね。増体もそうなんですけど特急色揚げはやり過ぎると内臓に付加がかかったり、緋食い症っていう、逆に紅が消えちゃう病気を発症するリスクがあるので、自分はできるだけ健康管理用の餌と混ぜてあげるようにしています。
っていう管理を9月一杯は続けます。最終的には咲光り朱雀と咲光り育成Rの割合が8:2になるくらい。
10月に入ったらラストスパートですね。ただ水温が下がってくるので餌の頻度は1日2回とかに抑えます。10月の1週目くらい迄は朱雀を100%であげて、それが無くなり次第白地揚げの「咲光り白虎」に切り替えます。色揚げをあげると白地も黄ばんできちゃうので白地揚げをあげることによって白さを取り戻すわけですね。
で、白虎の100%給餌を2~3週間程続けて品評会直前。
品評会後に体調を崩すリスクを極力減らす為、品評会前3日~慎重にやる方だと1週間位は餌を抜いてから品評会に臨みます。
自分の場合はなるべく餌を食わせたいので3日前まで餌をあげてます。餌を抜く期間の内に水替え、濾過槽の掃除等を行って、品評会当日鯉と共に持っていく水はなるべく綺麗な水になるようにしましょう。袋審査の場合水が濁ってると審査員が鯉が見づらいです。
というのがざっくりではありますが我が家でやっている秋の品評会前の管理です。あくまでこれはうちの場合こうしてるよという話なので、最適な管理方法はその人の持つ設備と、この鯉をどう仕上げたいか?という考えに依ります。
だし、この管理方法をすればうちの設備環境で絶対100%のポテンシャルを引き出せるかっていうとそんな訳もなくて、未だ試行錯誤の段階です。
多分正解っていうのはないんだと思います。だからこそ自分であーでもないこーでもないと色々試すのが楽しいんですよ。
さて、今年出品する予定の鯉達はどう育ってくれるかな。自分でも楽しみです。
皆さん、よき錦鯉ライフを!