2025/08/26 12:00

そういえば改めて解説してなかったなと思ったので今日は錦鯉を水槽で飼育する際の管理方法について話そうと思います。
そもそも錦鯉って庭池やプールとか広いところで飼うもんで、水槽なんかで飼った日にゃでっかくなりすぎて水槽からはみ出しちゃうんじゃないの、なんて思われる方もいるかもしれませんが、全然そんなことないです。この子達は場をわきまえます。
鯉って水槽のサイズとそこに入れた匹数に従ってある程度のところで成長が止まるんですよ。まあでも最低45cm規格くらいのサイズは欲しいかな。もしできるのであれば90、120、とデカければデカい程大きくて迫力のある鯉を育てられるし、管理のしやすさの観点からも良いです。
で、そんな鯉飼育は簡単なのって話ですが、ポイントさえ押さえておけば飼育難易度はかなり低い生き物だと思います。
金魚とか飼った経験がある方でしたらほぼ勝手が一緒なのですぐ飼えます。
※今回はあくまで鯉を健康に長生きさせる為の飼育方法という観点で、これから飼育を始める方に向けてお話しします。
まずポイントその1、フィルターは濾過能力の高い上部フィルターか外部フィルターを使ってください。
投げ込み式とか外掛け式とか、組み合わせで使う分にはいいんですけど、それだけだと濾過能力不足です。
で、上部フィルターと外部フィルターどっちが良いのと言われたら、まあどっちもメリットデメリットありますし、環境にもよりますが上部フィルターの方がおすすめ。設置難易度が低く、濾材の出し入れがしやすくて管理がしやすいですからね。
ただもし置ける環境があるのであれば外部式もなかなか捨てがたい。フレームレス水槽に外部式フィルター使うと見た目がすっきりしておしゃれですし、水槽の容量以上のフィルターを買って設置することで掃除の間隔を伸ばすっていう裏技も使えます。
まあもし可能であれば上部+外部を組み合わせるとか、外部+外掛け、上部+投げ込み、みたいに組み合わせで濾過するのがオススメです。男は黙って過剰濾過、って昔好きなユーチューバーさんが言ってたな。
ポイントその2、餌はとにかく少な目を意識して与えてください。
鯉ってほんとになんでもよく食べるんで、つい餌をあげすぎちゃうんですよね。鯉には人間でいう胃がないので、食べたものを貯めておけず常に空腹状態なんです。でもかといって餌あげすぎちゃうとすぐ体調を崩します。あげすぎそのものによるダメージもそうですが、糞尿によって水がいたむことによっても鯉は体調を崩してしまいます。
それよりだったらなるべく少な目少な目を意識して餌を与えてください。鯉は1週間程度であればなにも食べなくても死にません。
あげる目安としては2、3日に1回すぐ食べきる量、って感じですかね。まあ環境に依って一概に言えるものではないので、自分であげながら調整していってください。
エサの種類は、本当になんでも良いんですがオススメはキョーリンさんから出ているパラクリア、JPDさんから出ているメディカープMAX等の健康管理用の餌です。
ポイント3は水換えについてです。
どれだけフィルターを回していようとやはり水換えの作業は必要になってきます。バクテリアが定着しない最初の頃はとくに。
こちらも環境に依って一概に言えるものでもないんですが、目安としては1週間に1回、飼育水の1/3を目安に交換してください。
で、注意してもらいたいのは水槽から抜いて捨てる水ですね、これをバケツかなんかにとってフィルターの中の濾材を洗ってください。
また新たに水を入れる時、水道水を使う場合は必ずカルキ剤を入れるのを忘れないようにしてください。
水道水に含まれる塩素は鯉にもフィルターの中に湧いたバクテリアにも悪い影響を及ぼします。
とまあこんなところですかね。その他に注意する点としては水槽の蓋を絶対忘れないことですね。鯉って金魚と違って跳ねるので。今まで飛び出死で何匹良い鯉を落としてしまったことか。小さいサイズだったらただのガラス蓋で大丈夫だと思いますがもし大きいサイズを飼うとなったら蓋に重りとか乗せたほうがいいです。
それと、冬場はヒーター必須です。水温が15度を切ると鯉って冬眠を始めるんですけど、小さいサイズ、特に当歳の子なんかだと冬の寒さに耐えきれず死んでしまうことが多いです。それよりだったら冬眠させず冬の間も餌をあげ続ける管理をする方が、なんというか無難です。
あと水草とかは入れないでください。というか入れても無駄です。全部食われるので。飾りのフェイク水草で我慢しましょう。
そんなところかな。最低限必要なことはお伝えできたと思います。あと結構大事な塩の有用性についてもお話しておきたいんですが……、長くなっちゃうんでまたの機会にしますね。
それでは皆さん、よき錦鯉ライフを!