2025/08/23 12:00


こんにちは、愛鯉家チャンネルです。

今日はちょっと面白い鯉のご紹介。塩田養鯉場さんから何匹か纏めて仕入れてきた内の一本なんですけど、まあ正直そこまでクオリティーの高くない、それなりの紅白だなって思うじゃないですか。紅が二段と単調で、尾止めがなく白地の見せ場がほとんどない。ぶっちゃけ仕入れた時の値段もそんなに高くないです。

でもですね、なんでわざわざこの鯉を選んで仕入れてきたかっていうと、塩田さんとこで桶に入れて鯉を選んでる時、この子は紅の模様が腹まで続いてたんですよね。ああこれは横見映えする鯉なんじゃないかって思って。

持ち帰って透明な容器に入れてみたらビンゴでしたね。めちゃくちゃ横見映えします。この子。
頭の紅と体の紅が一回切れてることで、横から見ると丸天っぽい模様に見えるのがまずポイントですね。
それから尻鰭んとこの紅!品評会ならマイナスポイントもマイナスポイントですが、横見だとチャームポイントですね。
空白だった部分に要のように紅が配置されてるなって思いました。
あと尻尾付近の紅をよく見ると、3段目の紅が出来かけてるのもポイントですね。将来性までありますよ、この子。

と、まあこのようにですね、普通錦鯉の生産者さん達は、上から見た時の綺麗さを基準に鯉を選別し、値段を付けています。
選別する時にいちいち鯉をむんずと掴んで横側をしっかり確認してから、「お、こいつはいいな」とか言って高いマスに入れたりしないわけですよ。そもそも鯉を水槽に入れて楽しもうっていう概念自体わりかし最近生まれたものですし。
つまり安く売っている鯉の中でも、一匹一匹よく観察すると”横見化け”する鯉は潜んでいるわけです。それをセレクトしてみなさんにお届けするっていうのが引いてはこのショップの使命なのかな、とも思っています。

あ、そうそう!今回は模様についてのみ語りましたが、横見では体型も上見とは違う見方のポイントがあって……。
って、長くなりそうなのでまた今度にします。

みなさん、よき錦鯉ライフを!